授業中周りに
聞こえないように小声で
空を指差していた。


おれは指を差されたほうに
目を向け空を見上げた。


一筋の白い線が
青の中を走っていた。


ふと目線を変え
君を見てみると
普段は大きな目をほそめ
それを見上げていた。


光で茶色の髪はより
明るく照らされいた。


飛行機雲に夢中になる
君の横顔を
おれは夢中で見ていた。