「今日、集まってもらった理由は君達も何となく分かっているだろう。」
「悪魔の動きが活発化してるって事ですよね……?」
「その通りだよ、忍。」
忍(シノブ)と呼ばれた少年の答えに、愁也様は目を細める。
「今日、校内で優妃が襲われたいう報告を受けている。」
「…………!」
そうだろう、優妃?と首を傾げて私を見つめる愁也様に、今日あった出来事を全て話す。
「普通は有り得ない事だろう?」
あの学園に現れるなんて、と溜め息混じりの声で言うと愁也様は微かに目を伏せた。
「……これは、あの男が目覚めたのかも知れない。」
「……なっ!!」
ガタガタと椅子から立ち上がる守護者を横目に、私は冷静に「座りなさい、」と指示を出す。
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