なんとも自分勝手な発言をして勝手に去っていった。


…ばか野郎!

まだ返事してないっつうの!


………でも、変な奴だけど、思ってた程悪い奴では無いのかもしれない。
そんな事を考えていると…

「癒子!


オスッ!」

「大地…

はよ。」


この人は西野大地(にしのだいち)

「ん?

なんか嬉しい事でもあった?」

「へっ!?


な…無いよ!

いたって普通…!」

「ふーん…
まぁいいや…


……そういや最近母さん大丈夫か?」

「………まあまあ…って感じかな。」

大地とわたしは血のつながった家族だ。

ちなみに同い年。

まぁ双子です。


今は一緒に暮らして無いし名字も違うけど…

たった一人の…

信頼出来る兄であり私の心の支えだ。

まぁ、親が離婚して大地はお父さんに…

私はお母さんについてったから会えるのは学校か親に見つからない場所くらいだ。


「そうか…

癒子、体壊すなよ?

俺もできる限り協力するからさ。」

「ありがとう。」

ちなみに、母親は買い物中毒だ。

だから私はバイトして…
寝る時間も削ってバイトして…

だからだと思う。

大地は心配してくれている。