大地と2人で学校を抜け出してあてもないまま歩き続けた。

気がつけばそこは
私の大嫌いな父の正体を知った海だった…


「人は裏切る

愛しても愛してくれるとは限らない

なら
なぜ人は人と出会うの?
傷つきたくないから
私から突き放したのに」
「人は裏切るんだ。
なら人と関わらなければいいんだ。

癒子は俺が守る。
二度とあんな想いさせねぇよ。」

「うん」


海が大きかった
空が果てしなく続いていた…

私達は小さかった。