なぜなら彼女の夢は観察者。

またの名を傍観者。

起きることに干渉せず
ただ見ているだけ。

それを望んでいた。

彼女は自分が人を動かせるような人間ではないと諦めていたから。

それに、誰かのために動くことが億劫だった。

自分のために動くことさえも。