side臣


 いつものようにのんびり
 歩いて学校へ向かっていると


 角から急に小さいのが
 ぶつかってきた。

 『きゃっ』

 「わっ」

 俺は倒れなかったが
 相手の方が転んでしまったようだ

 「大丈夫か!?」

 『だ大丈夫です』


 そう言って女が顔を上げた

 その顔を見た瞬間俺は
 不覚にも可愛いと思ったんだ


 けど女は急いでるみたいで
 すぐ走っていってしまった


 「あ、おい!」

 呼び止めたが女は
 すぐに見えなくなった


 不思議に思ったが
 学校に行くことにした俺は
 また歩き出した。