道路の角に差し掛かり
 曲がろうとしたら
 急に視界が暗くなった。


 「きゃっ」

 『わっ』

 ぶつかったと思ったら
 お尻に痛みを覚えた。

 「いたッ..」

 『大丈夫か!?』

 「だ大丈夫です..」

 そう言って顔を上げると
 そこには格好いい顔が

 わ、格好いい。なんて
 悠長な事思った私

 そんなことより時間!

 「すみません!急いでるので!」

 『あ、おい!』

 引き止める声も無視し
 走り出した


 まさかこれが彼との
 出逢いとは知らずに。