地味男子

 席に戻ると潤君は少し怖い顔で本を読んでる。



 あたしのことなんてどうでもいいよね…。




 お弁当…どうなっちゃうのかな…。




 あと1時間でお昼。



 授業中も頭から離れない。




 横には愛しい人。



 前にはあたしの恋人であってほしくない恋人。





 どうなっちゃうのかな。





 自分でもわかんないよ。




 授業が終わってお弁当を持った。



 潤君にあげたい。




 そんな気持ちで作ったお弁当だよ……。