「…ありがと」 「は?」 「いやだからあの時…」 「あぁ、全然」 私は先生との仲をとりもってくれた事をお礼した その時の空はなぜか遠くを見つめていて、切ない表情をしていた ――とその時 「わりぃ翔太、 俺こいつと別行動するわ」 私の手をひいて逆方向に歩きだす 「あ…うん、わかった」 「麻奈美ファイトー♪」 由利…ファイトって何よ そんな事も気にせず、空はどんどん歩く 掴んでいる右手首がちょっぴり痛い 「着いたで」 顔を上げるとそこには… 「成陵…学園…?」