「昨日のテスト返すぞ~」

先生たちもはりきったもんだな。

たった一日で帰ってくるとは…

まぁ1年しかテストなかったみたいだし教師総出で採点したんだろう。

「津田~」

担任に名前を呼ばれ受け取りに行く。

と、テストのほかに何か紙が…

嫌な予感がビンビンしやがるぜ…

席に戻りその紙を開く

「ゴフッ∑」

予想通り

『生徒会役員です。頑張ってね~』

という何とも腹が立つ言葉が書いてあった。

「恭。どした?」

谷に聞かれてその紙を渡す。

「あっはっは。ざまぁねぇな。津田恭ぉぉぉ」

…お前はどこのベアトリーチェだ

「恭。やった!あたし生徒会役員だ!」

鈴がいつもの喋り方が壊れるくらい喜んでいた

「なんだ。長瀬もそうなのか。恭もなってるぜ~」

谷が鈴に告げる

「あんたもなの?たのしくなりそ~ね!」

キラッキラの笑顔を向けられた

ここで『いや。全然』と返せるほど俺は冷酷な人間じゃない

「あぁ…」

こういうときにNOと言えないのが日本人だよな