しばらくボーっとしていると長瀬が入ってきた。

が、教室の中をのぞいた途端顔をしかめている。

おそらくこの喧騒にいらだっているんだろう

しばらくフリーズしていた長瀬だが教室を見まわして俺と目が合うと席にやってきた。

「おはよ。恭」

「…おっす。長瀬」

初めて名前を呼ばれたがいきなり呼び捨てだ。

「長瀬って…やめてくれない。苗字そんなに好きじゃないの。」

「…鈴でいいのか?」

「それはそれで腹立つわね」

「なんなんだお前は…」

「まぁ、鈴でいいわ」

めんどくさい奴だ

「そう言えば今日はテストよね」

「そうだな」

「…生徒会か…白紙で出してやろうかしら?」

「やりたいのか?」

「やりたいわよ?だって生徒会って生徒の中でお偉いさんなわけでしょう?」

お偉いさんって…

「まぁそうだな」

「会長になったらこの学校で一番偉いのよ?」

…某生徒会のく○むちゃんのようなことを言いだしやがった

「つまりなにしてもよし!」

「その考えは間違いだっ∑」

思わず突っ込んでしまった

「おい。小鳥遊みろよ。恭が突っ込んでるぞ」

「ホントだね」

谷と小鳥遊がかなり驚いている

「あの恭が…あの不愛想な恭がつっこんでるだとぉう」

「何このうるさいの」

長瀬改め鈴が谷に軽蔑の視線を送っている

「それは谷だ。でその横にいるのが小鳥遊だ。」

「それ扱いっすか∑」

「谷。うるさいよ?」

小鳥遊に注意をされて谷がフリーズする。

まぁ…小鳥遊に注意されたら俺でも固まる。