呑気なテンションでその後も『アニメの題名だけしりとり』『アニメのキャラクターのみでしりとり』『声優さんの名前のみでしりとり』『ジブ○作品のみでしりとり』『歌い手さんでしりとり』などなど、楽しい人はとことん楽しいが知らない人から見たらうわって成るようなしりとりをする。

ちなみに風はめちゃくちゃ弱かった。

「家ついたな。」

呑気にしりとりをすること15分、家についた。

「鍵開いてる?」

「いや、空って鍵持ってねぇから家帰ってきても入れなくね?」

いまさら、今更そんな事に気がついた俺。

「…あっ!そうだった。」

一瞬考えてから思い出した風。

「家の周り見てくるか。」

とりあえず入れないことは確定しているので家の周りをぐるりと一周してみる。

「居ねぇな。」

「居ないね。」

俺達が忘れていたことを空は覚えていて、違うところに向かったのだと思われる。

「どうするよ?」

「…ん~。行きそうな所って後はお友達の家くらいしか思い浮かばないよ?」

「さすがにそれはなかろう。」

「だよね?」

少しだけ戻ってきた焦り。