「汐音は大丈夫だよ玲。」 「恋……。遊紀さま、なんて?」 「はやくDollを捕らえろって。荒れていたよ。」 袖で頬に垂れる血を拭く。 袖に、血の擦れた跡が付くけど…気にしない。 そのままベッドに潜りこんだ。 「Doll…。捕らえろって言われても、検討付かねぇんだよな…。」 「……恋、学校のいろんな人に殺し屋の都市伝説話したけど、誰も動揺しなかったよ。」 彼らは私のよき協力者、恋と玲。 って言ってもValkyrieではないわ。 私の“ある目的”のために協力してもらっている。