ここは市内で誰も寄り付かない土地の奥の私有地。


光も差し込まなく、薄暗いその土地には大きな屋敷が立っていた。


「いいですか。早くDollを捕らえるのです。」

「…分かっています。」

「では何故貴女は未だDollを捕らえられていないのですかっ!」


大きな屋敷には、ヒステリックな声が響き渡る。


「この役立たず!どうして私の元に集まる者は役立たずばかりなのですか!?Dollには優秀な者が集っているというのに…!」

「がっ…!!」


その屋敷の一番上の豪華な部屋で、ある女性と少女が向き合っていた。


「何故なのですか…!!」

「っ…!…申し訳ありません。」