「悪いけど、ちょっと仕事に行ってくんねぇ?」 「何の?」 「この手紙を、今回の依頼の依頼者に届けるんだ。いつもは俺らがやってるんだけど、社長から別の仕事頼まれてさ。」 「ふーん…。」 便箋には、ワープロで打った字がたった一言。 『依頼は完了しました。』 「これを、依頼者の家へ?」 「ああ。部屋に直接。」 「じゃ、よろしくねぇ。ほら、雛。いくよぉ。」 「うわっ!引っ張るなよ冴!んじゃな葵!」 「ばいばぁい。」