「葵がDollの社員で、黒兎って事は学校は知らない。理事長だけだよ。」 「ただ俺らと同じように、Dollの社員がこの高校に入ったことはきっと知られてる。」 「だから目立つ行動は取らないでね、葵。」 「分かりました、冴、雛。この黒兎にお任せを。」 「…葵、仕事バージョンだな。その口調。」 私は仕事の時に敬語になる。 もう癖…になったわね。 遊里さんにはいつでも敬語だけど。 「これで話は終わりだよぉ。」 冴は話が終わるとまたのんびりとした口調に戻る。