「恋ちゃん、玲くん、また明日ね!!」 「ばいばぁい!!」 「うん。また明日。」 「おう。」 矢野恋架と矢野玲汰は中学校からの人気者らしく、高校で知らない人はいなかったみたい。 休み時間も彼らに会いに来る人が来ていた。 「葵、また明日ね。」 「じゃぁな優輝。」 「…ええ、また明日学校で。」 クラスに誰もいなくなるのを待つ。 「ゆ、優輝さん。あたしら帰るから、鍵よろしくっ。」