「今のうちに突破するか?」 「待って。うまく行き過ぎてる気がするわ……。」 「そうか?」 「恋も思う……。汐音がこのことに気がついていないはずない……。」 「確かに……。なにかの罠を仕掛けてありそうだな。」 汐音のことを、3人は十分に警戒していた。 味方だと心強い。 しかし、敵になると恐ろしい。 そして汐音は、表情をあまり面に出さない。 だから計画がばれているかどうかもまったくわからなかった。