「残念だねぇ、玲。葵のマル秘シーンが見れなくて。」 恋はケラケラと笑いながら、玲を馬鹿にする。 「黙れ恋!大体お前だって顔赤くなってるだろ!」 「玲って以外にシャイだよね。耳まで真っ赤。」 「だ、ま、れ!」 「こら、喧嘩は後にしなさいよ。今は脱出が先でしょう?」 互いに拳を作り、今にも殴りかかりそうな二人を葵が宥める。 「ぶー。」 「ぶー言わない。」 「むー。」 「むーも言わない。」 「……はぁ……。仕方ない、ここは葵の顔を立てて玲を殴るのをやめよう……。」