「いやぁ、なんでもー。」 「よろしくねー、優輝葵さん。」 「……初めまして。」 冴はにっこりと笑って私に挨拶をする。 初対面って設定らしい。 一瞬冴の手が動いて、私のポケットに何か入れる。 …紙? 冴はまたにっこりと笑って前へと戻る。 「じゃぁ静かに入場しまーす。」 そして入学式のため体育館へと向かった。