唯はまた首を振る。 「貴方達の一番大切なモノ……それは……。……黒兎の刀です。」 「葵の、刀……?」 「それは依頼の目的だろ?」 「違うわぁ……。アタシは貴方達の一番大切な刀を黒兎の家から盗ってくる…。アタシはそれをもらう。それが報酬。」 「話がよくわからねぇ……。」 玲は首をかしげる。 そして恋は、ただ唯を見つめていた。 「依頼したあとにねぇ……後悔して大切なモノを取り返そうとする輩がいるのよぅ……。」 「……。」 「貴方達はそんなことしないわよねぇ……?」