「んー。」 頭をかきながら、焦点のあわない目を擦る。 「いいや。なんか目ぇ覚めたし。」 「恋が起こしちゃった?なら、ごめん。」 「違う違う。………、恋。」 言いにくそうに玲が口を開く。 恋を呼んだ後、中々言葉が出てこない。 「えと……明日の学校……だけどさ。」 「ん…?」 「俺、休むけど。恋、どうする?」 「恋も……学校行かない。」