部屋に入ってまず目についたのは、ソファで寝ていた玲。 吐息を立てず、静かに眠っていた。 かすかに体が動いているのを確認しなければ、死んでいるのではないかと見まごう程だ。 「………玲、寝てる…。ベッドで寝ればいいのに。」 そう小さく呟くと、玲の目がパチリと開いた。 起きたようだ。 「……恋…?はよ。」 「おはよう。寝てたの?」 「いや、まだ少し……。恋が呼ばれたすぐだから…。」 「もう少し寝てたら…?」