殺し屋:黒兎


「うん。」

「もしかして、昨日から?」

「……だめ?」

「んー……。倒れちゃうよ……?」

「大丈夫。恋はそんなに弱くない。」


恋がそういうと、ハルカは笑ってそうだったね、と言った。


そして言葉を続ける。


「だって……。黒兎にも勝ったんだもんね。」

「…ッ……」


無邪気に笑うハルカを、恋は睨みつける。


「姫さんを連れてきたのは恋ちゃんたち。ってことは、牢に入れたのも恋ちゃんたち。もし姫さんが死んだら……殺したのは恋ちゃんたちってことになるね。」