でも……。
「もうDOLLに姫さんは必要ないんじゃない?……姫さんの居場所はもうない。」
「ッ……!!」
「可哀想だねぇ。今までDOLLのために頑張ってたのに。一回負けたらもう不必要になるんだもん。」
「……ちが、う……。遊里さんは、冴は、雛は……。」
「それ、友達の名前かなんか?でも、負けたお前はそいつらを裏切ったのとおんなじだ。」
裏切った?
私が?遊里さんを?冴を?雛を?DOLLを?
「誰も助けに来ないのが現状。お前の携帯の履歴を見たら、冴って奴の番号が入ってた。大方、会う約束でもしてたんじゃないの?」
「……12時、に……」
「汐音に気絶されてから一日はたってる。つまり、お前が約束してた時間はとっくに過ぎてる。」
