「貴様がか?」 この組織の連中は、私を格下に見てる。 だから信じられないという顔だ。 「いえ、この人たちが。負傷はしたものの、二人の連携技で黒兎の不意をつき気絶させました。」 「……そうか。」 納得したような顔をした黒服たちは、構えていた銃をしまった。 「黒兎は私が運びますわ。無事牢に入れたと、ご主人様にお伝え下さい。」 「承知した。」 まぁ、私はその方が動きやすいんだけどね。