殺し屋:黒兎


ジャラ……


枷の鎖が、私が動く度に揺れる。


「全然駄目だわ。枷の鎖は、こんなに長くして駄目よ。」

「……でも、その枷でここまでやったのは貴女が初めてよ?今までは、その長さで十分。」

「……私にはきかないわ。」


汐音と睨みあう。


…やっぱり、誰かに、似てる……。


誰だったかしら…?


「貴女を倒して、逃げさせてもらうわ。牢なんて、まっぴらよ。」

「……私も出来れば逃がしてあげたいけど。ごめんなさいねぇ?今騒がれると迷惑なの。……ちょっと、大人しくしてて?」