男はよろめきながら倒れた。 そして、私は男が手に持っていた銃を拾った。 「…ふーん。素手対武器も出来るのね。」 汐音が感心したような声を出す。 「これが本気になったら、きっと道化師でも敵わなかったわねぇ。」 「さっきからブツブツ煩いわ。少し黙って。」 銃…撃ったらきっと人が集まっちゃうわね。 ナイフの男の頭を、銃で思い切り殴る。 「っぅ……!!」 「…すごいわ。一気にこの人たち倒すなんて。」