「…優輝 葵。」 彼女は表情をひとつも崩さない。 …私と一緒ね、くすくす。 「優輝ってどういう字?」 「優しいに輝くよ。…不釣合いでしょ。」 「…知らない。恋は貴女のこと知らないし。」 ガラッ!!!!!!! 今度はさっきよりももっと大きな音を立ててドアが開く。 「恋んん!!俺を置いていったな!」 「別に。玲が起きなかったからでしょ。」 「なにおう!!」