「……はい…。」 恋が嫌そうに答える。 そして、玲が床に女の子を下ろす。 まだ、玲が影になって私も遊紀さまも黒兎の顔を見れていない。 「…玲、解毒薬。黒兎に飲ませて。」 恋がポケットから小さなビンを取りだす。 その中に入った薬を、玲は黒兎に飲ませる。 「…ん。」 ……部屋に緊張がはしる。 「…恋架…?玲、汰…。」