兄様がそれほど執着するアオイって子は、一体どんな子なのかしら…? 恋もアオイを捕まえるのを躊躇していたし。 興味を持つわね…。 コンコンッ 部屋の扉がノックされ、低い男の声が聞こえた。 「遊紀様。黒兎を連れてまいりました。」 扉が開いて、二人の黒服と恋、玲が入ってくる。 玲は一人の女の子を抱きかかえていた。 「…貴方達が道化師ですね?良くやりました。褒美をとらせましょう。」