「きゃーー、恋ちゃん!おはよう!」 「あれ、玲くんは?」 「玲は遅刻。置いて来た。」 入ってきたのは、女の子。 漆黒の髪をツインテールにした、可愛らしい女の子だった。 ガタン その女の子は、私の目の前の席に座った。 そして振り返って私を凝視する。 「貴女、中学では見なかった顔だね。どこの中学から来たの?」 「……関係ないでしょ。」 「…そうだね。恋には関係ない。恋は矢野 恋架<ヤノ レンカ>。よろしくね。」