車に乗り込んだ二人は、後ろの席で横たわって眠る葵を見ていた。


運転席と後部座席の間には硝子がはってあるから、声は聞こえない。


「ごめんね葵。これが恋たちのお仕事なの…。」


恋はそう悲しく呟いた。