路地を通るとこんな男に絡まれるのね…。 面倒だわ。 「……。」 路地を出て、歩くこと数分。 聞き覚えのある声が聞こえた。 「だーかーらー、恋が行きたいのはこのカフェなの。」 「俺はこっちがいいんだよ。」 「もー。なんでわかんないのか、な、……。葵…?」 「矢野恋架…?と、矢野玲汰…。」 二人はカフェの前で盛大な兄弟喧嘩をしていた。 「何してるの…?」