もう、下がれない。 「どうしたのかしら?これは、偽者なんでしょう?」 「そ、そうだっ!」 「じゃあ、なんでそんなに脅えているの?」 「……!」 男の額に、銃口をつける。 「や、め、……」 「じゃ、消えて。」 「わ、わかった!だから、」 「……ふん。」 男はもう腰が抜けたように地面に座り込んでいる。 私はその男を見下ろしてからその路地を出て行った。