「やべ、話すぎたな」 「翔くんのこと追いかけなきゃ!」 あたしは急いで教室を出る。 「…えぇーっと、翔くんどこ?」 「……3年2組行くぞ」 「えっ、なんで3年?」 「行けば分かるから」 そう言って原田は歩き出した。 あたしは無言でその後をついていく。 この時はまだ翔くんの事を信じていた。 けどこの後あんな事になるなんて… あんな光景を見てしまうなんて… あたしは知る由もなかった―――