「神宮社長はいらっしゃいますでしょうか!!」
神宮財閥本社の受付カウンターで怒鳴ったのはもちろん私。
「しょっ少々お待ちください…っ」
カウンター嬢が少しビクついていた。
(私そんなに大きな声だしたかしら?)
「神宮社長はただいま社長室にて書類整理を行われております。申し訳ございませんがアポはおとりですか?」
「上原智花が来たと言ってもらえればわかるわ」
「かしこまりました。うえはらちか様でございますね」
「ええ」
「少々お待ちください。」
「お待たせ致しました。社長室においでくださいとの事です。社長室は最上階になります。」
「わかったわ。ありがとう」
智花は早足でエレベーターに乗り込み、善大がいる社長室へ向かった。

