「ひろやあ!!」 走って行く後ろ姿に何度も叫んだけど、ひろやは一度も振り返ってはくれなかった。 あたしって本当にばかだ。 ひろやの足音も消えて、静かになった廊下は、上の階から聞こえてくる授業の声で、余計に寂しくなる。 なんで強がっちゃったんだろう…