小学生の頃を思い出す。 「お邪魔します。」 ひろやの家は、本当にきれいに片付いていた。 玄関に入った瞬間から、あたしの大好きなひろやの匂いに包まれた。 「ひろやの匂いする」 「そう?」 あたしに言われて、くんくん自分のジャージをかぐひろやが愛おしくて、つい抱きしめた。