ひろやはあたしの手をひいて歩きだした。 必ずひろやは、あたしの少し手前を歩いている。 その細いのにしっかりしたひろやの背中を見て、毎日毎日、一生この背中見つめてたいって思った。 でも少し不安になるときがあるんだ。 でもね。 「ひろや!!」 「ん?」 ほら。 よんだら優しく振り返って、止まってくれる。