校舎に向かってるあたしは、つい周りが気になって、動きがぎこちなくなってしまう。 なんでか? だって… あ、まただ。 テニス部男子の先輩が 「寛也の彼女さん」 ってふざけてんだか知らないけど、言われる。 ひろやは応援団ということもあって、先輩に顔が広いため、ひろやと付き合い始めてからは、やたらと先輩に声をかけられるようになった。