おかしなあなた

「呼び捨て?」

つい恵と話すときのくせが出てしまった。

「…くん、てかなんでわたしの番号知ってるの?」

「何人か前の彼女ってゆーのかなぁ、女の子に聞いた」

おい、天然たらし野郎。

「何の用ですか?」

「ベランダ出てみてよ」

このくそ寒いのに…と思いながら、わたしはガウンを羽織ってベランダに出た。