友達といるときは平気なのに
一人になるとやっぱり碧くんを思い出してしまう。
わたしを浮気相手なんかにして、最後まで騙したまんま逃げた男。

端的に説明すればそれ以上でも以下でもない。
なのにわたしは納得できてない。

「は―…」
ベッドに寝転び天井を見つめるついこの間までこの視線の先にあったあなたの快楽に溺れる顔は今はぼんやりとしている。

わたしはすっと両手を伸ばして空中を抱きしめる。
なんだか少し暖かい気がした。
―…♪♪♪

もしかして…碧くん…?