「ありがとう、陽生」



私を見つけてくれて。


そして愛してくれて。


そんな気持ちを込めて深いキスを交わしてると、膝の下でもぞっと動く気配がした。


寝がえりをうった愛心に、2人して同時に笑みを浮かべてしまう。



「これ以上すると起きちゃう、ね」


「ああ、続きは今夜ベッドの上で、な」



悪戯に笑った陽生が再び私を背後からぎゅっと抱き締める。



「なんなら、幸せついでに2人目もつくっちゃおうか?」


「えっ」


「どうせなら家族は多い方がいいもんな。果歩の体力が続く限り俺は何度でも頑張れるけど?」



そんな言葉に顔を赤らめる。


恥かしさを隠す様に陽生の膝を叩けば、目の前にとびっきり愛しそうな表情を向けられた。