甘い体温②・後編・


そして頬にやんわりと口付けをされた。



「今日はいい天気だなぁ」


「本当だね」



2人して空を見上げると、雲一つないまっさらな天気だった。


此処は椎名家が所有している別荘の一つだ。

周りが緑に囲まれていてとても空気が綺麗な場所。

しかも、その辺の公園よりよっぽどか広くて、一家団欒するにはちょっと贅沢でとても気持ちのいい所だった。



「また来たいな~」


「ああ、いつでも連れて来てやるよ。愛心もすげー気に入ってくれたみたいだし、俺も連れて来るいがあるからな」



そう言って目を細めた陽生と、引き寄せられるようにキスを交わした。


陽生の指に顎先を優しくなぞられながら、私はそんな陽生にもたれ掛かるようにして顔を上げ、しっとり侵入してきた舌を受け入れる。



「ん……」



私達意外は、誰もいない。


静まり返った空間に私達の甘い時間だけが流れていく。


優しい、そんな柔らかなぬくもりに酔いしれながら……


つくづく幸せだなって思った。




陽生がいて


愛心がいて


そしてブラウンがいて


これが、家族なんだ。


ずっと欲しかった


ずっとずっと憧れてた、夢にまでみた私の大切な家族なんだって……