甘い体温②・後編・


それからも順調に月日は流れていった。


愛心の一歳の誕生日。


その日はなんと、陽生と静香さんを筆頭に後藤や秀先生。皆が集まって盛大にサプライズパーティーを開いてくれた。


そんな皆の優しさに思わずウルウルと感激してしまった私。



「でも、本当に可愛いわねぇ。見て、このクリクリの目なんか果歩ちゃんにそっくり。もう冗談抜きで食べちゃいたい」



そう言って愛心を抱き上げ、すりすりと頬ずりをする静香さんに笑いがこみ上げる。


その横顔は本当に可愛くてしかたがないって表情だ。



「当たり前だろ。誰の子だと思ってるんだ。俺と果歩の子が可愛くないわけがないだろう」



そんな静香さんを見て、当たり前のように突っ込む陽生。


静香さんに終始満足そうな眼差しを向けながら、うちの子アピールに花を咲かすのを忘れない。



「ほら、この整った鼻のラインとか俺にそっくりだろ?」


とか


「それにこの爪の形も俺と瓜二つじゃないか」



て、しつこいぐらいに詰め寄っていくから、これにはさすがの静香さんも心底鬱陶しい様子。



「もう分かったから、あんたは少し黙ってなさいよ」



陽生をギロリト睨むと、しっしっと手で追い払っていた。


そんな和やかムードに私も後藤も目を合わせてクスクスと笑い合うばかり。



「いいね、こういうの」



そんな中、後藤がしみじみ言うもんだから思わず素直に「うん…」と頷いた私。


そして後藤の顔をじっと見つめながら



「相変わらずだけどね?」



そう言いながらもみんなの気持ちが嬉しくて、その日は一日中私の口からは心からの笑い声が絶えなかった。