「これ、一応けじめとして、無事に出産できてよかったじゃないか」
「………」
そんな物言いに言葉が見つからなかった。
当然のように陽生は真咲さんに嫌そうな顔をすると、急に不機嫌になり
「冷やかしなら帰ってくれ」
冷たい声がリビングに響き渡る。
けれど、最初こそそうやって怒っていたものの、次に言われた真咲さんの言葉を聞いて今度は心底呆れたようにため息を吐いた。
「別に俺は許してほしくてここに来たわけじゃないよ。そして俺も果歩ちゃんに言ったことも謝るつもりはない。
あの時は自分なりにああするのが一番いいっと思ったし、何より君達のことを考えてしたことだからね」
「だからって、その態度はないだろ……」
「まあ、結果的にはよかったじゃないか。こうして無事に一緒になれたんだし、果歩ちゃんも今回のことでだいぶ打たれ強くなれたんじゃない?」



