う、嘘でしょ!?


あんなこっ恥かしい所を見られてたの?!


ガーーン…

ショックのあまり言葉が一つも出てこない。


恥かしさで顔が真っ赤に染まっていく。


私としたことが、周りに人がいないからってかなり油断してた。


うう…

穴があったら入りたい……



「ひょっとして2人は入籍されたんですか?」


「………」



私と同じく、気まずそうな顔をした陽生が苦笑いを浮かべる。


だけど仁さんはそんな姿を見てすぐに納得したようだ。



「なるほど、それで亡くなられたお母様にご報告を……それはおめでとうございます。お母様もさぞかし喜ばれたことでしょう」


「いや、まあ……、ところで仁さんは?今日はどうしてここに?」



そうだ。


それが私も疑問だった。



「まさか、一人で来たってわけでは思えないし……」