「……ありがとう、ございます」
泣き笑いを浮かべる私に、光治さんがもう一度優しい眼差しをくれる。
ああ、きっと陽生はおじいちゃん似だ。
だって、私に微笑んでくれるその顔がとても陽生と被って見えたから…
そして隣にいた陽生と目が合うと、今までずっと無言で私達のやり取りを見ていた表情を崩し、ふっ…と柔らかい笑みをむけてくれた。
「ありがとう、ございます……」
そして私と同様、感謝の気持ちを述べた陽生が嬉しそう頭を下げると、その後少しして光治さんを玄関まで見送った。
「どうか、元気な子を産んでほしい……」
「……はい」
「それと困ったことがあったらいつでも相談に来なさい。真理子さんの罪滅ぼしとまではいかないが、お前達2人……いや、3人のことはわしが全力で守ってやろう」
そう言った光治さんの表情は本当に温かく、優しさに溢れていて、希望が……もてる。
まるで今まで味わってきたドロドロとした部分を全部洗い流してくれるようなものだった。



