2人はあまり会えない日々の中でも確実に愛を深めていった。
そして次第に結婚を意識し始めた2人はその想いを当時社長だった光治さんに伝えた。
……だけど、そんな2人の交際を頑なに認めなかったのは他でもない目の前の光治さんだった。
そんな結婚上手くいくわけがないと。
生まれ育った環境のまるで違う2人が一緒になったところでろくなことがないと責め、2人を引き離そうとした。
しかも当時、陽生のお父さんには縁談の話しがもち上がっていた。
その相手はこれからの椎名グループにとってなくてはならないほどの大事な取引先のお嬢さんだった。
だからこそ絶対に2人の結婚を認めるわけにはいかなかったのだ。
椎名グループの向上のため、更なる拡大のためにどうしても2人のことを認めるのはできなかったそうだ。
だけど……、それでも2人は別れなかった。
お父さんは光治さんに反発するように縁談話を無断で断り、そして周りの反対を押し切り、勘当覚悟で真理子さんと籍を入れた。
そしてそんな行動に光治さんの怒りは頂点に達し、それからといもの真理子さんへの態度はよりいっそう冷たいものへと変わっていった。



